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初七日

親父が、荼毘に付されている間に四十九日の日程の相談です。
日曜日にも仕事をしている歯科医の兄ですが、
「法事で仕事を休むなんてもってのほか!」
と、親父の声が聞こえてきます。
住職と予定を聞いて兄と母と相談して長老格の伯父さんの許可を得て1月5日(木)に決めました。

骨になった親父を骨つぼに入れてお寺に帰って精進落としをして四十九日に日程を親戚に話すと正月早々法事?と、異論が出ましたが、僕が
「兄(歯科医)と僕は、自営で細々とやっていますので参列できる方だけで結構なのでお願いします。」
と、きっぱり話して納得して頂きました。

夕方家に帰って片づけをして今後のことを兄と話し合ました。
帰り支度をしていると携帯電話が、鳴ります。
電話の相手は、葬儀のお手伝いをしていただいた亀田病院の事務長さんです。
親父と亀田病院の透析の立ち上げに苦労した透析技師の小松さんが、本日の仕事を盛岡で終えて明日、焼香をしに逗子の実家に訪れたい旨のお話でした。
もちろん断る理由もなく、今事務長さんと小松さんは、父親の愛した横浜の北欧料理レストラン、スカンディアで食事中とのことでした。

スカンディアには、いずれ落ち着いたらいずれ挨拶に行かなければならないと、思っていましたが、さすがに体はともかく精神的には、疲労困憊です。
しかし、入院中もスカンディアの社長が、けいゆう病院に親父のために本を届けていただいたり自宅療養中には、スープを届けてくださいました。
二度目の退院の時に僕が退院の手伝いに行くとその足でスカンディアに行って飲んで自宅に帰ったほど親父にとって特別な場所です。

「細かいことは気にしないが、俺に御恥は、かかせるなよ!」
と、心の中から親父の声が聞こえてきます。

体に鞭打って家族でスカンディアに向かうことにしました。

自宅を出発するときに兄と二人きりになったので
「よく頑張りました。」
と、一言だけスピーチの成功を褒めてあげました。

位牌を持って家族でスカンディアに到着して事務長さんに改めて今日のお礼と言い初めてお会いした小松さんと親父の話に花を咲かせます。

途中で位牌の前に父の好きだったロイヤルサルートの入ったウィスキーグラスを置いてくれました。
小一時間お話をして事務長さんと小松さんは、ほかにも顔を出さなければならない場所が、あるようで中座されました。

僕より年上のお二人ですが、
「親父に叱られますので今夜は、自分に払わせてください。」
と、お願いするとしぶしぶ承諾してくれました。

家族でほぼ食事が、終わり帰る時間となりましたが、少し飲み足りないと思うとウスキーグラスが目に入ります。
「どうせ俺は飲めないんだからもったいないから飲んで帰れ!」と、心の中から親父の声が聞こえてきます。

位牌の前のウィスキーを飲みほしてスカンディアを出るときには、社長、シェフ、スタッフが涙ながらに位牌と僕たちをを見送ってくれました。

僕にとってウルトラマラソン以上の人生で最も長い日が、終わりました。

生まれてこのかた、一度も父に褒めてもらったことがありません。
数年前に長女に
「お父さんなんて今まで一度も褒められたことがないんだよ!」
と、父の前で話すと
「今まで褒められるようなことをしたことがあるか?」
の一言でした・・・・

兄と二人で無事に父の葬儀を終えた僕たちを今度こそ褒めてくれたと思いますが、その父がこの世にいないのが残念でたまりません・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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プロフィール

走るお医者さん

Author:走るお医者さん
東京都大田区で開業している町のお医者さん
平成6年長女が、生まれたことを契機に一念発起してジョギングを開始!
フルマラソンのベストタイムは、3時間21分!
ウルトラマラソン100kmも年一度挑戦し完走!
基本的には、タイムを狙うというより仲間とおしゃべりジョギングを早朝や週末にジョギングを楽しんでいます。

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